「考えてみよう その 2」のヒント

 この実験で D = 1.000 m ,emax = 0.200 m のときを考えてみよう。その場合の正しい tanθを求めると,tan 2θ = 0.200 から,tanθ = 0.0990 となる。ところがこれを e/(2D) = 0.1 で近似したわけだから,相対誤差は (0.1−0.0990)/0.1 = +0.01 となる。
 相対誤差 0.01 は一般的には大きいが,この実験の場合は「試料の中央から小磁針までの距離 R」のように,もっと大きい誤差をもった測定値があるし,小磁針を吊ってある糸のねじり力(これによる誤差は,ここで問題にしている近似による誤差とは向きが逆になる)を無視しているので,この近似は妥当だといえよう。

更新:2005-4-20

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