「考えてみよう その 3」のヒント

 測定(15)で像の位置が 0 になることを確認する目的は,測定(7) すなわち「小磁針の位置において,左右のコイルが作り出す磁場が打ち消しあうようにする調節」が正しく行われていたかどうかを調べることだ。もし 0 から大きく(1 cm 以上)ずれていたならば,調節が不完全だったか,調整した後にコイルを動かしてしまったかのどちらかである。
 ヒステリシス曲線が次の図の緑線で示したような形になった場合は,「試料を入れてないときに,正の向きの電流を流すと像が正の方向に移動する」状態だったのだから,測定(15)において像の位置がかなり右にあったはずである。緑破線の直線は,試料を入れていないときの「電流−像の位置」の関係で,この直線と黒線で示した正常なヒステリシス曲線を縦軸に対して加算したものが緑線の形となる。
 ヒステリシス曲線が赤線で示したような形になった場合については,各自で考えてみよう。
矢印グラフ

更新:2005-4-20

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