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最終更新:2010-01-11
閉塞/閉そく
鉄道用語

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閉塞/閉そく《へいそく》
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 線路をいくつかの閉塞区間に分け,衝突事故を防止するために,1つの閉塞区間に1本の列車等の存在だけを許し,それ以外の列車等の進入を禁止すること。鉄道は自動車などと違ってブレーキ距離が長く,ハンドルを切って衝突を避けることもできないので,安全に運行するための基本システムとして閉塞は古くから用いられている。しかし事故や障害などによってダイヤが乱れたときには,人為的なミスなどが重なって閉塞が破れやすくなり,そうなると大事故が起きてしまう危険性が高くなるので,いかに閉塞を制御するかということは非常に大切な問題である。複線の場合は列車等の進行方向が決まっているのでまだよいが,単線の場合は閉塞区間の両側に入口があるために,制御がむずかしくなる。
 信号機などが正常に作動している通常の場合に使用する閉塞[常用閉塞方式]といい,複線区間の場合は自動閉塞式車内信号閉塞式が用いられている。単線区間の場合は,それ以外に[特殊自動閉塞式]/[連動閉塞式]/[連査閉塞式]/[タブレット閉塞式]/[票券閉塞式]/[スタフ閉塞式]などがある。
 [塞]という漢字には塞ぐ《ふさぐ》という意味があるが,常用漢字ではないため,閉塞[閉そく]と書かれることが多い。
鉄道信号保安用語(JISE3013 2001)3001
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)643
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)451
鉄道用語事典(久保田博著 グランプリ出版 1996-04)258
信号保安・鉄道通信入門(中央書院 1991-06-25)41
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