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最終更新:2009-12-18
カルダン駆動装置
鉄道用語

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カルダン駆動装置《かるだんくどうそうち》
 Cardan driving device
 主電動機の回転を車軸に伝える装置。主電動機の回転は歯車装置によって車軸に伝達されるが,車軸と台車の間にはバネがあり,特に車両の走行中は車軸と台車の関係がたえず変動するため,そのままでは主電動機を台車に固定するわけにはいかない。そこで主電動機の回転軸と歯車装置との間に[たわみ継手]を入れることによって変動に対処した方式が考案され,考案者の名前にちなんでカルダンの名でよばれるようになった。カルダン駆動装置は伝達性能が良く,振動が少なく音も静かであるため,近代以降のすべて電車が採用している。カルダン式動力伝達装置ともいわれる。
 カルダン駆動装置は,主電動機の回転軸と車軸が平行になっている[平行カルダン]と,直交している[直角カルダン]に分けることができる。狭軌車両の場合,平行カルダンを採用するとたわみ量が不足するので,主電動機の回転軸を中空にしてその中にたわみ用の回転軸(ねじり軸)を通すようにした[中空軸平行カルダン式]が開発され,日本国内で広く用いられている。
 参考:釣掛式動力伝達装置
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)119
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)101
鉄道の科学(丸山弘志著 講談社 1980-07)85
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