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最終更新:2010-01-02
ガントレット
鉄道用語

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ガントレット《がんとれっと》
 gantlet
 複線を敷設するための幅が確保できなかったところを,下の図に示すように,上下線をまとめてしまったもの。ガントレットの区間では,列車の行違いはできない。同様の機能は2つのスプリングポイント単線で作ることができ,そうすればレールの使用量も少なくて済むが,ガントレットにすれば,メインテナンスに手間がかかる転轍器(ポイント)が不必要になる。
 かつて名古屋鉄道瀬戸線(瀬戸電)が名古屋城の外堀の中を走っていたころ,本町駅のすぐ西側にあった本町橋の下にガントレットが存在していた。同線は1976年2月14日(昭和51年),地下へ入って栄に向かうように路線が変更され,ガントレットは姿を消した。
ガントレットの解説図
写真で綴る線路のはなし(石本祐吉著 アグネ叢書 1996-10)58-59
まるごと名鉄ぶらり沿線の旅(徳田耕一著 七賢出版 1997-08)80
鉄道廃線跡を歩く(宮脇俊三著 JTB 1995-11)122