コンピュータ奮闘記

Windows 2000 編

OS 選択画面を出さないようにする
こひつじの家


「Windows 2000 奮闘記」もくじ

 友人が会社のパソコン(FUJITSU のミニタワー / Windows98)に Windows2000 Professional をインストールしたところ,パソコンを起動したときに「オペレーティングシステムの選択画面」が現れるようになった。そこで「選択画面が現れないようにしてほしい」と依頼された。

 インストールしたときの状況を聞いたところ,次のようであった。
(1)Windows98 を含めて,ハードディスクの内容はすっかり消してしまうつもりだったので,Windows98 を殺すために C ドライブのルートディレクトリ(C:\)にあったファイルをすっかり削除してから Windows2000 をインストールした。
(2)Windows2000 のインストールはできたが,起動時にパスワードを入力する画面が出ないようにしたかったので,もういちどインストールをやり直した。
(3)もういちど Windows2000 のインストールをしたところ,「オペレーティングシステムの選択画面」が現れ,2 つの Windows2000 から選択することが必要になった。
 調べたところ C ドライブには WINDOWS フォルダ(ディレクトリ)があって,その中身も残っているようであったが,Windows2000 関係のフォルダはなかった。そして Windows2000 関係のファイルが入っている WINNT フォルダは D ドライブにあった。

 ハードディスクの中身は全部消して良いということと,D ドライブは不要とのことだったので,Windows2000 をインストールするときに,2 つのパーティションを削除してからハードディスク全体を 1 つのパーティションとしてフォーマットした。
 さてインストールが完了して起動させたら,相変わらず「オペレーティングシステムの選択画面」が現れるではないか! ハードディスクはフォーマットしたので,以前の情報は消えてしまったはずなのに…
 さっそく「オペレーティングシステムの選択画面」が現れないようにする方法を見つけ出すことにした。最初は,起動時に[F8]キーを押して現れるメニューから解決できるのではないかと思ったが,だめだった。そこで思いついたのが「C:\ に何か設定ファイルが存在するのではないか」ということで見つけたのが boot.ini というテキスト形式のファイルだった。

解決方法
 次の手順で「オペレーティングシステムの選択画面」が現れないようにできた。
(1)エクスプローラを起動して,「ツール」→「フォルダオプション」→「表示」から「保護されとオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」のチェックマークを外す。boot.ini は「すべてのファイルを表示する」と設定しただけでは表示されない。
(2)c:\boot.ini をメモ帳などのテキストエディタにドラッグ & ドロップする。
(3)テキストエディタで,2 つめの Windows2000 の 1 行を削除して,保存する。
(4)必要があれば,エクスプローラの「保護されとオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」のチェックマークを付けて元に戻しておく。
 次に起動したときから「オペレーティングシステムの選択画面」は現れなくなる。
記:2003-5-24