|  3. 単ピクセル画像を使う | 
 
任意の太さの線を表示する 
 次の 3 種類の画像はどのような方法で作ったと思いますか。 
 (1) は 600×138 ピクセル,(2) は 600×18 ピクセル,(3) は 50×200 ピクセルほどの画像に見えますが,実は 1×1 ピクセル(単ピクセル)の画像だけで作ったのです。
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| (1) | 
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| (2) | 
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| (3) | 
   
   
   
   
   
   
   
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 解説 
 画像を表示させるための <img src="ファイル名"> という タグについては「少し実用的なページを作る」で学びました。そのとき画像の表示幅と高さを width と height という属性名で指定したことを思い出しましょう。そうです,たった 1×1 ピクセルの画像であっても,width と height の指定によって,任意の大きさに拡大できるのです。たとえば (1) では 1×1 ピクセルの青色画像(dot_bl.png)と透明画像(dot_cl.png)を交互に配置しました。
  
 次は (1) のソースです。
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<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="1"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="3"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="6"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="10"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="15"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="21"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="28"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_cl.png" width="600" height="2"></td></tr>
  <tr><td><img src="dot_bl.png" width="600" height="36"></td></tr>
</table> 
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 (2) と (3) についてのソースは省略しますが,ブラウザから見ることができます。
  
 もう気が付いたと思いますが,このページでは単ピクセル画像を用いた罫線を使用しています。
  
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単ピクセル画像とスタイルシートを組み合わせる 
 単ピクセル画像とスタイルシートを組み合わせると,ちょっと凝ったデザインのWebページを作ることができます。 
 ソースとWebページを見比べながら学びましょう。
  
  「単ピクセル画像とスタイルシートを組み合わせる」のHTMLソース 
  「単ピクセル画像とスタイルシートを組み合わせる」のWevページ
  
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 解説 
 単ピクセル画像については特に変わった使用はしていませんが,スタイルシートを使って,表示させる位置を指定しています。ソースの中にも少しコメントを入れてありますが,最初の 
 <div style="position:absolute; left:50; top:80"> 
で,最上部の青線を表示させています。div はオブジェクトの表示位置を指定する普通のタグで,スタイルシートを使って画面の左から 50 ピクセル,上から 80 ピクセルの位置から表示させる設定をしています。画面の左上を原点にした座標を絶対座標といいます。
  
 ソースの後半ではテキストを表示させています。座標を指定することによって,文字を重ねて表示させることができます。重なった部分では後から表示させた方が上になります。 
 「わかば」というテキストには陰(シャドウ)が付けてありますが,陰になる文字を右下に少しずらせて表示させた後に,本体のテキストを表示させれば出来上がります。
  
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透明単ピクセル画像を使う 
 GIF や PNG 画像は,特定の色を透明化することができます。そこで画像ソフトで任意の色(たとえば白)による 1 × 1 ピクセルの画像を作り,その色を透明色に指定して保存します。この画像は透明ですから普通に表示させても見えませんが,テーブルのセルに背景色を指定し,その中で使用することによって特殊な効果を出すことができます。 
 次の例は直線でちょっと変ですが,虹です。
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 虹のソースを次に示します。
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  <table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">
  <tr><td bgcolor="#ff0000">  <!-- red -->
    <img src="dot_cl.png" width="400" height="5">
  </td></tr>
  <tr><td bgcolor="#ffa500">  <!-- orange -->
    <img src="dot_cl.png" width="400" height="5">
  </td></tr>
  <tr><td bgcolor="#ffff00">  <!-- yellow -->
    <img src="dot_cl.png" width="400" height="5">
  </td></tr>
  <tr><td bgcolor="#00ff00">  <!-- green -->
    <img src="dot_cl.png" width="400" height="5">
  </td></tr>
  <tr><td bgcolor="#0000ff">  <!-- blue -->
    <img src="dot_cl.png" width="400" height="5">
  </td></tr>
  <tr><td bgcolor="#4b0082">  <!-- indigo -->
    <img src="dot_cl.png" width="400" height="5">
</td></tr>
  <tr><td bgcolor="#800080">  <!-- purple -->
    <img src="dot_cl.png" width="400" height="5">
  </td></tr>
  </table>
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 解説 
 各セルの背景色を虹の色で指定しながら,透明画像 dot_cl.png を横 400 ピクセル,縦 5 ピクセルで表示させています。
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 上のコラムの枠も透明単ピクセル画像を利用して作っています。 
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 透明単ピクセル画像を使うと次のようなこともできます。
  
表 
示 
間 
隔 
を 
調 
節 
す 
る
  
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 解説 
 文字の間に透明単ピクセル画像によるつっかい棒 
 <img src="dot_cl.png" width="40" height="1"> 
などを入れてあります。width 属性で文字間隔を調節します。
  
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