のし餅をまな板の上に乗せて普通に切ろうとすると,餅が包丁にくっつくために,たいへん力がいります。
私が独身のころ,年末になると母に頼まれて,のし餅を切りました。「包丁を濡らしておくと切りやすい」と言って母が用意した大根を切っては包丁を濡らしましたが,思うように包丁は進みませんでした。
のし餅を立てて上から包丁を押し付けていったところ,寝かして切るよりはかなり楽に切れました。さらに,切った方の餅を左手で横に引っ張るようにしたところ,包丁は楽々と進みました。
この切り方は,ひとりでもできないことはありませんが,立てたのし餅を支える人と共同で作業した方が,はるかに楽です。
【注意】
餅を引っぱるようにしても,最初に切れこみを入れるときだけは,ちょっと力がいりますが,少し切り進むと,ほとんど力がいらなくなります。力を入れたままですと包丁が一気に進んでしまいますので,指を切らないように注意してください。