大江川は,木曽川の水を濃尾平野に導く
潅漑用水と,雨水等の排水路としての機能をもった河川で,農林水産省が管理しています。稲沢市内では,北に接する一宮市から南に接するあま市まで,南北に縦貫しています。あま市に入ってしばらく下ったところで名鉄津島線が川を渡りますが,その少し上流に大江川最下流の基準点があって,そこから下流は愛知県が管理する二級河川「蟹江川」となります。蟹江川は蟹江町で日光川に合流します。
大江川の歴史は古く,平安時代に尾張国の国司「大江
匡衡」の功によって,治水と潅漑のために整備されました。そのため後生の人たちに,大江川とよばれてきたとのことです。
現在,大江用水路は地下に埋設され,旧大江用水は大江排水路
(大江川)
として整備されています。大江排水路は,水量が少ないときに水が
淀んでしまわないように,下の図にあるような「複断面水路」を採用しています。また大江用水路の上には,多くのところで遊歩道または道路が設けてあります。図は
大江川親水公園の案内板にあったものです。
ここでは稲沢市内の全橋に一宮市南部の2橋とあま市北部の2橋を加えた,55橋を紹介します。