たいたせん
JR太多線
 
こひつじの家・鉄道の部屋
 

 内容 : 太多線の概要と歴史

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 太多線のあらまし

 中央本線の多治見駅(岐阜県多治見市)と高山本線の美濃太田駅(岐阜県美濃加茂市)を結ぶ単線非電化の路線。延長は 17.8 km,両端の駅も含めた駅数は 8。多治見は庄内川の流域にあり,美濃加茂は木曽川流域にあるので若干の山越えになるが,トンネルはない。

 太多線の起点は多治見駅にあり,多治見行が上り列車である。

 朝夕のラッシュ時間帯以外はキハ11形2連のワンマン運転で,1時間に2本,うち1本は岐阜と多治見間の直通となっている。
 平日の朝には美濃太田発多治見経由名古屋行,夜にはその逆コースで,キハ85系(高山線の特急「ワイドビューひだ」に使用されている車両)使用のホームライナー「太多」が走る。太多線では各駅に停車し,多治見からは大曽根まで停車しない。
 国鉄色の気動車,キハ28/58も運用されている。


 太多線の生い立ち

 太多線の前身は東濃鉄道で,1918(大正7)年12月28日に新多治見駅−広見駅間が開通した。東濃鉄道といっても現在ある東濃鉄道とは別会社で,広見駅とは現在の可児駅である。開業した時点では軌間762mmの軽便鉄道だった。
 東濃鉄道は広見−御嵩間にも路線を持っていたが,その後名鉄線となった。名鉄の新可児駅(旧名は新広見駅)は現在では広見線の途中駅となっているが,当時は終端駅であった。その名残として,新可児駅は行き止まり駅になっている。
 1926(大正15)年9月25日に国有化された。
 1928(昭和3)年10月1日に広見−美濃太田間が軌間1067mmで開通し,多治見−広見間の軌間も広げられて,多治見−美濃太田間の太多線となった。