最終更新:2009-12-08
スプリングポイント
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スプリングポイント
スプリングポイント
spring switch/spring point
トングレールをばね
(スプリング)
の力で一定方向に押し付けている
ポイント。
列車等がポイントで分岐する方向
(
対向)
に走行するときは,開いている側の
軌道に進むが,閉じている側の軌道を反対方向
(
背向)
から走行してきた列車等も,トングレールを
フランジで押しのけるように移動させて通過することができる。この場合は列車等が通過した後にばねの力でトングレールは元の状態に戻る。高速で走行するところや走行頻度の高いところには不向きだが,ポイント操作が不必要なので
ローカル線の
行違駅や,
路面電車などで使用されている。
写真は
JR飯田線東上駅で撮影
(1993年3月)
した
スプリングポイントで,ポイントが開いていないように思われる
分岐線(左上の方の線路)
から走行してきた列車もポイントを通過することができる。右側から走行して来る列車は,ポイントの開いている
基準線の方向へ直進する。
スプリングポイントの
転轍器標識は,写真にもあるようにスプリングを意味する
Sの字が入っている。
鉄道−分岐器類用語(JISE1311 2002)208
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)362
鉄道用語事典(久保田博著 グランプリ出版 1996-04)134
線路観察学(石本祐吉 アグネ技術センター 2008-10)106