弱め界磁制御《よわめかいじせいぎょ》
　weak field control／field weakening control
　直巻電動機の界磁電流を弱めることによって電動機の回転数を上げるという主電動機の制御方法。界磁の強さを一定にした場合，直巻電動機の回転力は[回転子]に流す電流に比例し，一方で[回転子]には回転数に比例する逆起電力(電圧)が発生する。そのため力行時には逆起電力に打ち勝つだけの電圧を[回転子]に与えることによって電流を流し込むことになる。高速で走行するにしたがって逆起電力が高くなってくるが，与える電圧には限度があるため，やがて十分な電流を流し込めなくなって加速もできなくなってしまう。そこで高速走行時には界磁を弱めることによって逆起電力を下げ，結果的に[回転子]に流す電流が増加して回転数が上がるという弱め界磁制御という制御方式が開発された。弱め界磁制御は[直巻電動機を用いた後期の電車]で使用されている。

鉄道車両用語（JISE4001 1999）62008
鉄道技術用語辞典（鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12）714
詳細 鉄道用語辞典（高橋政士編 山海堂 2006-05）505
鉄道用語事典（久保田博著 グランプリ出版 1996-04）282

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