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最終更新:2013-08-23
新規作成:2006-06-13
10 撮影素子の大きさ
名称と実際の大きさ
デジカメ実験室

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 コンパクト・デジカメ(コンパクト・デジタルカメラ)やビデオカメラ等に使用されている撮影素子(イメージセンサー:CCDCMOS)の大きさは,カタログや仕様書を見ると2/3型,1/2.7型,1/4型などというように書いてある。この“型”が表す大きさは実際にどれほどなのだろうか? デジタル一眼レフカメラの場合は,“型”ではなくてAPS-C相当(23.6×15.8mm)というように,実際の受光面の大きさで表記してあるから,わかりやすいのだが。

 書物などで調べてみると,2/3型などという名称は,ビデオカメラの撮影素子に半導体ではなくビジコンなどの撮影管が使用されていた時代の名残(なごり)であることがわかる。“型”は,テレビのブラウン管(CRT)の大きさを25型などという場合と同様で,対角線の長さをインチという単位(1インチ=25.4mm)で表したサイズである。「25型のブラウン管」とはブラウン管の大きさのことだから,映像が表示される部分の大きさは,それよりも当然小さくなる。 *1
 液晶ディスプレイなどフラットパネルディスプレイ(FPD)の場合は“型”が実際の画面の大きさを表している。たとえば25型ディスプレイの対角線の長さは,実際に25インチ=63.5cmである。

 撮影素子についてもブラウン管と同様で,たとえば2/3型素子は,2/3型撮影管の受光面に相当する大きさの素子であることを表す。そのため2/3型素子の対角線長は2/3インチ=16.9mmよりもかなり小さく,11.0mmである。

 撮影素子の大きさを“型”で表記してある場合の実際の受光面の大きさ(有効サイズ)がどれほどであるか,比較的よく使われている,あるいは使われていた撮影素子を表10-1に示した。
 表中の写真は,おおよそ有効サイズで表示されるようにしているが,ディスプレイの大きさや解像度などによって変わるので,参考程度にしていただきたい。

 素子の横幅と縦幅の比率(アスペクト比)は,1/4型〜4/3型については従来のテレビ画面と同じ4:3であることが多い。ただし撮影画像のアスペクト比が選択できるデジカメの場合は,独自のアスペクト比をもった撮影画像が使われている可能性がある。また1.8(APS-C相当)35mm判は3:2となっている。

*1  液晶ディスプレイなどフラットパネルディスプレイ(FPD)の場合は“型”が実際の画面の大きさを表している。たとえば25型ディスプレイの対角線の長さは,実際に25インチ=63.5cmである。

10-1 撮影素子の型と大きさ
有効サイズ [mm]使用例
1/4
3.6×2.7
ビデオカメラ,FD-7
1/3.2
4.5×3.4
小型デジカメ
1/3
4.8×3.6
1/2.7
5.4×4.1
1/2.5
5.7×4.3
中型デジカメ
1/2.3
6.2×4.6
1/2
6.4×4.8
1/1.8
6.9×5.2
1/1.7
7.6×5.7
2/3
8.8×6.6
やや大型デジカメ
1
13.2×8.8
4/3
(フォーサーズ)

18.0×13.5
デジタル一眼
1.8
(APS-C相当)

23.6×15.8
デジタル一眼
35mm
36.0×24.0
デジタル一眼
35mm判フィルム

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