名古屋市熱田区 1

美濃路探訪


最終更新:2022-03-05 スタート:2022-02-24


はじめに

色温度このようなパターンをすると小窓が出現します。小窓の中には,何か入っています。


で出現したものは,で閉じます。


見本の画像をすると大きくなり,再びすると元に戻ります。


 金山新橋南差点から西高蔵差点までの美濃路を取り上げます。①〜④
 この間の美濃路は大都市の中を通る幅50mの国道19号線に埋もれて,街道の面影はほとんど残っていません。ただ佐屋路道標熱田神宮第一神門跡標柱が当時をばせてくれます。

地図:金山新橋南交差点から西高蔵交差点までの美濃路
地図:金山新橋南交差点から西高蔵交差点までの美濃路





金山新橋南差点の南西角に佐屋路道標が建っています。高さは歩道の面から137cm,幅は29cmです。

 地図 A ↘ 2021-12

 西を向いている面です。

 道標の4面に刻んである文字を下に示します。最上部の方位だけは大きな字にしましたが,その他の文字は同じ大きさで揃えました。
 この道標はもともと佐屋路の北側,鉛筆のマーク Bで示した位置にありましたが,何らかの理由で現在の位置に移されました。破損して修復したとのことですが,文字が欠けています。また道標の下の方は土に埋もれて,文字は読めません。参考文献で調べて加えておきました。なおつしま」つ」万葉仮名です。
 見取絵図にも,鉛筆マーク Bで示した位置に道標があります。



なこや 
木曽海道
 



さや海道 
つしま道 
 

西

右 宮海道 
左 なこや道 
 


文政四辛巳年
六月

佐屋旅籠連中 

 地図

 現在の佐屋路県道115号線津島七宝名古屋線す。この県道はこの交差点が終点です。

 地図 A ← 2021-12



 新尾頭差点です。ここまでほぼまっすぐ南下してきた美濃路国道19号線,ここで少し左東)曲がります。

 地図 C ↓ 2021-12



熱田神宮第一神門跡標柱が,歩道の植込に建っています。

 地図 D ↘ 2021-12

 歩道側は単なる石柱ですが,車道側から見ると文字が彫ってあります。非常に交通量が多いので,車道側から見るときは,車に注意す。

 見取絵図を見ると,最上部の横木)外は朱色大鳥居美濃路いでいて,鳥居には熱田一之鳥居と添えてあります。気になるのが,大鳥居のあるところだけ,道の左右それぞれ家1軒分ほど道幅が広くなって,広くなった状態が数軒分ほど続いていることです。何らかの理由で大鳥居をくぐることができなかった人たちのために設けたのでしょうか。大鳥居は,高さが三丈五尺約10.5m)柱回りが一丈約3m)ったという記録が残っています。明治時代に入ってすぐ,大鳥居は撤去されてしまいましたが,鳥居があったところだけ道が広くなっていた様子は,次に示す明治地図を見るとよくわかります。鉛筆マークで示した位置)

 現在建っている標柱の設置時期はよくわかってないようですが,昭和初期にはあったとのことです。



新尾頭二丁目差点で,美濃路国道19号線,再び左東)少し曲がります。

 地図 A ↘ 2021-12

 実は,初期の佐屋路はこの交差点で美濃路から分かれて西に向かい,堀川尾頭橋で渡っていました。尾頭橋は現在のです。しかし寛文5年1665年),分岐点を北に約600mほどのところ,すなわち佐屋路の道標があるところに移動させることになって,新しい道が整備され,新しい尾頭橋が架けられました。新しい尾頭橋新橋そして分岐点から新橋までの道は新橋通りよばれて親しまれていました。現在も,新橋通いうバス停に,その名をとどめています。



新尾頭二丁目差点近くの花町公園にトイレがあります。
 地図



 雲心見取絵図にもある古い寺です。

 地図 B ← 2021-12