こひつじの家ロゴ
最終更新:2009-12-20
最高速度
鉄道用語

トップページ鉄道用語の部屋「さ・ざ」ではじまる鉄道用語 > 最高速度
最高速度《さいこうそくど》
 maximum speed
 営業運転時の列車に認められている最高速度。
(1) 在来線
 過去には,運輸省の法令[鉄道運転規則(2002年3月に廃止)]の中に[非常制動による列車の制動距離は,六百メートル以下としなければならない。]という条文によって実質的に制限され,踏切がある一般線区では130km/hを最高とした。2002年(平成14年)3月に施行された国土交通省の[鉄道に関する技術上の基準を定める省令]の中には制動距離に関する規定はなくなったが,安全上や経済的などの理由で,やはり130km/hとしている。ただし踏切がない路線ではさらに高速が認められていて,たとえば北越急行ほくほく線内では681系による特急「はくたか」の160km/h走行(2009年12月現在)がおこなわれている。
(2) 新幹線
 [新幹線鉄道騒音に係わる環境基準]によって,上下線の中心から25m,地上1.2mの地点での騒音が75dB以下とされていることなどで制限されているが,1997年3月22日(平成9年)には山陽新幹線区間で500系による300km/hが実現した。ただしミニ新幹線については在来線の一般線区と同じ130km/hに制限されている。
 東北新幹線において,2012年度末ごろから最高320km/hの運転が計画されている。
 参考:計画最高速度減速度
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)241
鉄道運転規則(運輸省 1987-03)第54
鉄道に関する技術上の基準を定める省令(国土交通省 2006-12)
鉄道用語事典(久保田博著 グランプリ出版 1996-04)81
毎日新聞(2008-11-10)
このページのトップへ