最終更新:2009-12-14
踏切
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踏切
踏切《ふみきり》
level crossing/grade crossing/railroad crossing
線路と道路とが平面交差している場所。正式には
踏切道という。一般に
鉄道の通行を優先し,
列車等は減速することなく
踏切を通過することができるが,自動車は
踏切手前での一旦停止が義務づけられている。さらに
列車等の接近によって道路交通は遮断される。
踏切を通る道路は,
レール頭部に路面がくるように敷設し,
踏切ガードレールが設置される。
レール等が存在するばかりではなく,
保線作業の必要性から
軌道付近の道路面は比較的簡単に撤去と復旧ができる状態にしてあるために,
踏切を通る人や車にとっては,ややでこぼこした道になってしまう。特に
カントが設けてある場合はでこぼこが大きくなる。
踏切は
鉄道にとっても道路交通にとってもやっかいな存在であり,事故も多く発生しているので,事故を避けるために各種の
踏切保安装置が設置されている。
写真は東海道線清洲−稲沢間にある歩行者専用
踏切(自転車の通行可)
の
軌道と道路が交差している部分。道路には木製の敷板が並べてある
(2009年3月)。
踏切は設置される設備等によって第
1
種から第
4
種に分類される。
| |
第1種甲踏切 |
| 遮断機が設置され,すべての列車等の通過時に道路交通を遮断する踏切。
|
第1種乙踏切 |
| 遮断機が設置され,始発から終発までの時間内において,すべての列車の通過時に道路の交通を遮断する踏切。設置例は非常に少ない。
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第2種踏切 |
| 遮断機が設置され,係員を配置して一定時間内の列車等の通過時に道路の交通を遮断する踏切。現在は存在しない。
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第3種踏切 |
| 遮断機はないが踏切警報機が設置されている踏切。
|
第4種踏切 |
| 踏切警標だけが設置されている踏切。
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参考:
踏切警標,
踏切警報機,
遮断機,
踏切支障報知装置,
踏切障害物検知装置
自動踏切,
半自動踏切,
踏切警報時間
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)623
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)433
鉄道用語事典(久保田博著 グランプリ出版 1996-04)248
近代絵とき保線工学(渡辺幹夫著 交友社 1998-05)214, 220