最終更新:2009-12-22
新規作成:2009-02-14
直流饋電/直流き電
鉄道用語
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直流饋電/直流き電
直流饋電/直流き電《ちょくりゅうきでん》
DC feeding
電車線路に直流電力を供給する
饋電《きでん》方式。
電気車は発展当時から直流に適した
直巻電動機を
主電動機として用いてきたために,
直流饋電は早くから普及した。ただし商用電力が交流であるため,変電所で交流を直流に変換する必要がある。初期のころは交流電動機と直流発電機によって交流→直流の変換をおこなっていたが,やがて水銀整流器に代わり,現在はシリコン整流器などの半導体素子を使用している。
架線等に供給する電圧は主電動機の特性などによって決まるが,日本国内では
1,500
V
が最も多く,その他に
600
V
と
750
V
がある。外国には
3,000
V
などもあり,1994年現在では世界の電化区間の
45
%ほどが
直流饋電となっている。
運転密度が高い都市部などでは
車両価格が安い
直流饋電が有利であるが,過疎地域などでは変電所の数が少なくてすむ
交流饋電が有利となる傾向がある。
一般には,
直流饋電のことも
直流電化といわれることが多い。
参考:
直流電気車,
交直流電気車
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)459
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)305