大和橋はやや古いコンクリート橋で,両側に歩道橋が設置されています。橋を通っている道路は県道65号線で,南大通線ともよばれる,市内の東西を結ぶ幹線です。しかし橋ができた当時は,すぐ西方をほぼ南北に通っている幹線にぶつかったところ,現在の「重本交差点」でT字路になって終わっていました。
*1
大和の名称は,1980年ごろまで橋の南東部一帯にあった
大和紡績
*1*2に関係があると考えられます。
森林橋と
森林紡績の関係と同様かもしれません。大和紡績の跡地ですが,稲沢公園,名古屋文理大学,荻須美術館などに使用されています。
橋名板橋名,渡る河川等の名称,完成年月などが書いてあるプレートは
親柱欄干の両端にある柱に取り付けられていて,東から見て左側に「大和橋」,右側に「三宅川」,西から見て左側に「だいわ橋」,右側に「昭和三十二年八月八日新設」と,それぞれ縦書で書いてあります。
大和橋付近の地図 Mapion(2016年)より
上流から見た大和橋です。といっても見えているのは歩道橋の部分です。橋に沿って,愛知県工業用水道の赤いパイプが設置されています。↓2016-02-19
大和橋の両側には,あとから設置された歩道橋があります。歩道橋の路面は,道路よりも50cmほど高くなっていて,大和橋とは1mほど離れています。
歩道橋から上流を眺めると,正面に
権現橋が見えます。
歩道橋を渡った先にある大和橋の
親柱欄干の両端にある柱を見ています。ここの橋名板は「だいわはし」というように仮名で書くのが一般的ですが,「だいわ橋」というように,「橋」が漢字で書いてあります。「はし」にするか,「ばし」にするか,意見が分かれたのかもしれません。このような例は
白山橋にもあります。2012-11-22
道路の反対側に渡って,東の方から見ています。車道と歩道との間にはモルタル舗装のスロープが設けられています。走っている車は,「三宅川」と書いた標識がなければ,橋があることに気が付かないかもしれません。↓2016-02-19
下流側の欄干です。親柱には「大和橋」と書いてある橋名板が取り付けてあります。
歩道橋から,大和橋との間にある隙間を見下ろすと,大和橋には橋脚が設置されていることがわかります。
下流側の歩道橋から上流側を見ています。欄干は板状の構造で,あっさりしています。
橋の完成時を表す橋名板ですが,一般には「年月」だけのところ,「日」まで書いてあります。2012-11-22
歩道橋から下流を眺めました。先の方に稲沢公園の森が見えます。川に沿った左側の道を歩いて行くと,稲沢公園はすぐそこです。↓2016-02-19
下流から見た大和橋です。上流から見たときと同様,見えているのは歩道橋です。