唐人橋は,上流の
立切橋などと同じデザインの新しい橋です。不思議なことに,橋の上を通る道路がないばかりか,川の両側にあるのは遊歩道です。それなのに橋の幅は立切橋の2倍ほどもあります。何のためにこんなところに立派な橋を架けたのでしょうか?
ということで国土地理院が提供している昔の航空写真(1961年撮影)を調べたところ,その当時,すでに唐人橋と思われる橋があったことがわかりました(
下の2目の地図)。地図には載っていませんが,現在は橋の東方が愛知啓成高校のグランドになっています。グランドができる前は,道があったものと思われます。地図にもあるように唐人は地名です。
橋名板橋名,渡る河川等の名称,完成年月などが書いてあるプレートは,
地覆橋の両側の少し高くなったところで,縁石ともいいます。の2箇所,ほぼ橋の対角線上に設置されていて,東から見て左側に「唐人橋」,西から見て左側に「とうじんはし」と,それぞれ横書で書いてあります。
唐人橋付近の地図 Mapion(2016年)より
唐人橋付近の今昔
写真の上にマウスをのせると50年あまり前の航空写真に入れ替わります。
上流から見た唐人橋です。橋の双方が突き当たりになっています。2016-03-27
下流側の遊歩道から見た唐人橋とその付近です。遊歩道の東側には高いフェンスが続いています。2015-04-18
下流から橋を見ています。このあたりは川の両岸が遊歩道になっていて,対岸は歩行者専用ですが,こちら側は自転車の通行が可能です。↓2016-03-27
西から見ています。自動車が十分に通ることができる橋の幅です。突き当たりの高いフェンスの後方は野球の練習場です。
東から見ています。通る人さえまずいないと思われる場所にある不思議な橋です。
南東部にある
橋名板橋名,渡る河川等の名称,完成年月などが書いてあるプレートとその付近です。橋名板は
大江川の多くの橋で見られるスタイルです。↓2015-04-18
北西部にある橋名板とその付近です。
橋の上から眺めた上流の光景です。上流を見ています。普通の河川とは
河床の形が違います。
下流を眺めると,すぐ目の前に新幹線の「大江用水
橋梁 」があり,その下から
幹梅橋が見えます。