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最終更新:2009-12-23
ATS
鉄道用語

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ATS《えーてぃーえす/えーてーえす》
 automatic train stop
 基本的には運転士信号標識の指示に従わなかったときに自動的にブレーキをかけるシステムである。さまざまな改良が加えられてATS-SATS-Pなどへと発展してきている。ATSは,JR在来線をはじめ民鉄などでも多く採用されている。日本語では[自動列車停止装置]という。ATSAutomatic Train Stopの略語。

ATS-S
 線路に設置された地上子から信号情報を電波で発信し,車上子で受信するATSシステムで,国鉄時代から採用されてJR各社に受け継がれ改良されている。基本的には停止信号現示している信号機600mほど手前にさしかかると運転室の警報機が鳴り,5秒以内に運転士がブレーキ操作をしないと非常ブレーキがかかるようになっている。

ATS-P
 地上子信号機等の状態や地上子から信号機等までの距離などの情報をデジタル信号によって発信し,これを受信した車上の装置は,たとえば停止をする必要がある場合には停止させるために必要な速度パターンを発生させ,列車はパターンと現在の速度を比較しながら,自動的に適度にブレーキをかけるようになっている。信号機だけではなく曲線や分岐器での速度制限にも対応できる。安全のためにはぜひ必要なシステムであるが,設備に費用がかかるため,交通量の多い路線から順次採用されている。
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)63
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)46
鉄道車両用語(JISE4001 1999)62076
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