最終更新:2009-12-21
新規作成:2009-05-04
制御付振子
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制御付振子
制御付振子《せいぎょつきふりこ》
制御付き振子/制御付き振り子
tilting system with control
自然振子の欠点を補うために開発した
振子式。
車両に登載した指令制御装置は,
列車の走行地点と記憶してある路線データ
(その
路線についての絶対距離に対する
線路の曲率や
カントなど)
から,カーブにさしかかる手前で振子制御装置に指令を送る。振子制御装置は
列車の速度と路線データから適度な傾斜量を計算して,空気圧によって動作する
車体傾斜装置を制御する。
制御付振子は
JR四国の
2000
系
気動車で最初に実用化され
(1989年),1995年
(平成7年)
には
JR東海の
383
系
電車に採用されるなど,広まっている。
写真は
制御付振子を採用したクロ383形電車とその
台車(名古屋駅で
2004年1月撮影)。
参考:
車体傾斜装置,
カント,
カント不足
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)371
図解雑学 電車のしくみ(宮本昌幸監修 ナツメ社 2005-09)182
ここまできた鉄道車両(宮本昌幸著 オーム社 1997-03)125