最終更新:2009-12-23
シングルアームパンタグラフ
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シングルアームパンタグラフ
シングルアームパンタグラフ《しんぐるあーむぱんたぐらふ》
single arm pantograph/single-arm type pantograph
集電舟を一本の支柱で支える形式の
パンタグラフ。従来からあった
菱形パンタグラフに比べて構造が簡単/設置面積が小さい/空気抵抗が小さいなどの特徴がある。
シングルアームパンタグラフは
1955
年にフランスで開発されてヨーロッパでは普及していたが,国内では
1990年に登場した
EF
200
形
電気機関車に採用されてから極的に登載されるようになった。
新幹線300
系などのように,登載されていた菱形パンタグラフが
シングルアームパンタグラフに取り換えられた車両もある。
写真左はモハ
383形
電車に登載されている
シングルアームパンタグラフ,右は
シングルアームパンタグラフに取り換えられたクモハ
211形電車。いずれも名古屋駅で撮影
(2006年5月)。
※シングルアームパンタグラフの表記には,文献等によって
[シングルアーム式パンタグラフ]/[シングルアーム形パンタグラフ]/[シングルアーム型パンタグラフ]
というようなバリエーションがある。鉄道ピクトリアルなどの鉄道趣味誌はほとんどが
[シングルアームパンタグラフ]
としているが,話題がパンタグラフである場合には
[シングルアーム式を採用した]
というように
[式]
を付けていることが多い。菱形パンタグラフと対比して書いてあるときに,[形]
を合わせるかのように,[シングルアーム形パンタグラフ]
と書いている書物もある。
JR東海のWebサイトをはじめ,[シングルアーム式パンタグラフ]
も多く使用されている。
ウィキペディアでは,タイトルは
[シングルアーム型パンタグラフ]
となっているが,文章では主に
[シングルアームパンタグラフ]
が使用されている。
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)339
鉄道用語事典(久保田博著 グランプリ出版 1996-04)126
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)233