最終更新:2009-12-16
レール継目
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レール継目
レール継目《れーるつぎめ》
rail joint
レールを長手方向に延長するために,レールとレールをつないだところ。[レールの継目]/[ジョイント]/ただ単に
[継目]
ともいわれる。
レールをつなぐときは,それぞれの
レール端を
レールの長手方向に対して垂直に切断し,
レールの両側に
[継目板]《つぎめいた》を当ててボルトで固定する方法が古くから用いられている。
継目部分では
レールが長手方向に多少移動できるようにしてあって,温度変化による
レールの伸縮を許している。
継目のすき間
(遊間)
は夏よりも冬の方が大きくなり,温度差が
50℃,
レールの長さを
25
m
とすると,単純な計算では,遊間の差は
14
mm
ほどになる。実際には
道床抵抗のために,これよりは小さくなる。
継目は,走行する
車両にとっても,
レール自身にとっても好ましい存在ではないので,
ロングレールが開発された。
電化区間にある
継目には,
レールを電気的にしっかりと接続するため,2
本の太い電線
(レールボンド)
を,溶接して取り付ける。非
電化区間でも
軌道回路の電流を流す必要があるため,[信号ボンド]
といわれる電線を溶接して取り付ける。
左右の
継目位置を揃えて配置する
[相対式継目]
と,
継目の位置を互い違いに配置する
[相互式継目]
とがある。日本国内では相対式が標準になっているが,曲率半径が小さい曲線部などでは相互式が用いられることがある。
上の写真は稲沢線
(東海道線の貨物線)
の清洲駅付近で撮影した
60
kg
レールの
継目付近。相対式継目となっている。普通の箇所は
PC枕木が使用してあるが,
継目の真下だけは
木枕木が使われてる
(2008年12月)。
下の写真は
JR飯田線槙原駅の
ホームから撮影した
継目付近。上の写真に比べると継目板の長さが短い。
継目の下には
合成枕木が使用されている
(2009年4月)。
鉄道−線路用語(JISE1001 2001)210
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)745
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)312
鉄道用語事典(久保田博著 グランプリ出版 1996-04)295
線路観察学(石本祐吉 アグネ技術センター 2008-10)44