ちゅうおうほんせん
JR中央本線
 
こひつじの家・鉄道の部屋
 

 内容 : 中央本線(中央線)の概要と歴史.名古屋付近を中心に.

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 中央本線のあらまし(名古屋付近を中心に)

 中央本線は起点を東京駅として名古屋駅に至る延長396.9kmの全線電化路線で,東京都・神奈川県・山梨県・長野県・岐阜県・愛知県を通過している。現在は東京−名古屋間の直通列車は運転されておらず,現実には東京−塩尻間の中央東線(222.1 km),塩尻−名古屋間の中央西線(174.8 km)という2つの路線に分かれていて,中央東線はJR東日本,中央西線はJR東海が所有・管理している。中央西線では名古屋へ向かう列車を上りとしている。

 中央西線は,名古屋から高蔵寺(春日井市:名古屋から 24.0 km)までは平野の中を通る比較的都会的な路線である。高蔵寺からは庄内川に沿った,やや曲がりくねった路線となり,槙ヶ根トンネルをくぐった後はおおよそ木曽川に沿った山間部を進む。倉本から上松にかけて,寝覚〈ねざめ〉の床と呼ばれている巨大な岩と,その間を流れる木曽川が織り成す絶景が続く。薮原と奈良井の間にある鳥居トンネルの中にサミットがあり,この先は日本海に流れ込む信濃川の流域となる。

 日中1時間あたりの快速を含めた普通電車の運転頻度は,名古屋から高蔵寺までが8本,多治見(岐阜県:名古屋から36.2km)までが6本,瑞浪(岐阜県:同50.1km)までが3本,中津川(岐阜県:同79.9km)までが2本と減っていき,そこから先では1〜2時間に1本というように少なくなる。列車の編成は,朝夕は7〜10両が多く,日中は3〜4両が多い。特急「しなの」は名古屋−長野間に毎時1本運転されている。

 途中の十二兼−倉本間(約14km),原野−宮ノ越間(約2km),奈良井−贄川間(約7km)は単線である。

 名古屋−中津川間の設定最高速度は130km/h,中津川−塩尻間は120km/hとなっている。


 中央本線の生い立ち(名古屋付近を中心に)

1889(明治22), 4,11
・甲武鉄道(私鉄)の新宿−立川間が開通した。

1889(明治22), 8,11
・甲武鉄道の立川−八王子間が開通した。その後,八王子と名古屋の双方から,国が建設を進めることになった。

1900(明治33), 7,25
・名古屋−多治見間が開通した。

1902(明治35),12,21
・多治見−中津(現在の中津川)間が開通した。

1904(明治37), 8,21
・東京の飯田町−中野間で電車の運転を開始した。

1906(明治39), 6,11
・岡谷−塩尻間が開通し,東側からは御茶の水から塩尻までがつながった。

1908(明治41), 8, 1
・中津−坂下間が開通した。

1909(明治42), 7,15
・坂下−三留野〈みどの〉(現在の南木曽)間が開通した。

1909(明治42), 9, 1
・三留野−野尻間が開通した。

1909(明治42),12, 1
・野尻−須原間と,奈良井−塩尻間が開通した。

1910(明治43),10, 5
・須原−上松間と,薮原−奈良井間が開通した。

1910(明治43),11,25
・上松−木曽福島間と,宮ノ越−薮原間が開通した。

1911(明治44), 5, 1
・木曽福島−宮ノ越間が開通し,中央線(御茶の水−名古屋間)が全通した。

1919(大正8), 3, 1
・中央線が東京駅まで乗り入れた。

1962(昭和37), 1
金山から鶴舞付近にかけて高架化された。

1965(昭和40), 5,20
・辰野−塩尻間が電化され,中央東線は全線が電化路線となった。

1966(昭和41), 3, 8
・多治見−古虎渓〈ここけい〉間が複線化された。

1966(昭和41), 3,12
・古虎渓−定光寺間が複線化された。

1966(昭和41), 5,14
・名古屋−多治見間が電化された。

1966(昭和41), 7, 1
・多治見−瑞浪間が電化された。

1968(昭和43), 8,16
・瑞浪−中津川間が電化された。

1968(昭和43),10, 1
・名古屋−長野間に,キハ181系気動車による特急「しなの」の運転を開始した。

1973(昭和48), 5,27
・中津川−塩尻間が電化され,中央線は全線が電化路線となった。

1973(昭和48), 7,10
・名古屋−長野間の特急「しなの」に381系振り子電車が導入された。

1982(昭和57), 5
・塩尻駅付近の配線が変更され,それまでは東京−名古屋,東京−松本方面が直通運転されるようになっていたが,東京−松本方面,名古屋−松本方面が直通運転されるようになった。

1983(昭和58), 7, 5
・岡谷−塩尻間に,近道路線の塩嶺ルートが開通した。

1988(昭和63), 3,13
・JR発足後初のダイヤ改正がおこなわれ,名古屋近郊の東海道線と中央線に211系の新造車が導入された。

1996(平成8),12
・特急「しなの」に新型の振り子電車383系の本格的使用が始まり,「ワイドビューしなの」と呼ばれるようになった。

1999(平成11), 5, 6
・名古屋近郊の中央線に,JR東海の新型車両313系が導入された。